フェイスリフト症例
30歳代の症例
この患者様は33歳とまだお若いのですが、皮膚の弾力が乏しく、既にこの年で弛みが強く出てしまっていました。この原因としては思春期ににきびができやすかったこと、ならびに現在30歳を過ぎてもにきびが出続けていること、生まれつき皮膚が柔らかいことなどが考えられます。
また骨格の形も影響しているのでしょう。ご本人はとにかくこの弛んだ状態を何とかして欲しい、少しでも引き上げて欲しいという希望でしたので年齢的にはまだ少し早いのですが、フェイスリフト手術を行いました。
首のたるみはそれほどではありませんでしたので、通常のフェイスリフトより手術範囲を少なくして、切開も耳の後ろまでは行わない、いわゆるショートスカーフェイスリフト。その際にケーブルスーチャーによる頬に引き上げ、アゴのところにインプラントの挿入を同時に行いました。
手術後2週間目の状態です。顔全体の腫れは大分軽減され、なんとなくすっきりした感じになってきています。術前の状態と比べてみますと、まだ腫れはありますが、アゴのラインがすっきりして、頤の部分が少し前に出ています。これはフェイスリフト手術のときに口の中から頤のところに小さなプロテーゼというシリコンのブロックを挿入しているからなのです。この方はもともとアゴが小さく下あごが後ろに引けているのが気になっていましたので、それが小さなプロテーゼを入れたことによって解決しました。腫れがなくなるとこのアゴのラインはさらに綺麗になっていることでしょう。
御本人のお話では、1週間目から会社に出ていますが、手術をしたことは誰にも気づかれないで済んだようです。
手術直後は口を開けるのが大変だったそうですが、現在は大好物のハンバーガーも普通に食べられるようになったと喜んでおられました。
2ヶ月目の経過で来院されました。
髪型も変え、別人のようになられていたのでビックリしてしまいました。
患者様はお若いので手術前の状態と比べ劇的な若返りはありません。しかし、頬が落ちてブルドック様になっているのをフェイスリフト手術で引き上げることで改善し、さらに顎の先に小さなプロテーゼを入れることによって口が飛び出しているのを感じなくさせたことで、これ程までにイメージが変わるのです。
私はこの角度から見たときのフェイスラインを大事にしているのですが、頬の位置が上がってラインが滑らかになっているのがわかっていただけると思います。
後はがんばって皮膚をきれいにしていけばさらに美人に変身できると思います。
今後のスキンケアについてはいまだにニキビができやすいとのことなので、洗顔の際にティーツリーオイルを使っていただき、洗顔後には弱いトレチノインのクリームを使っていただくようにしていきます。
時々フォトフェイシャルも行って皮膚の色調を整えていくとともに、真皮に刺激を与えて肌の張りと弾力を取り戻すようにしていきたいと考えています。
40歳代の症例1
患者様の年齢は41歳でそれほどたるみがひどいわけではありませんが、今後たるみが進んできそうな感じの方でした。 手術前のアンケートで3つの質問に答えていただきましたがその内容を紹介させていただきますと、
質問1:どうして美容手術までしようと思ったのか?
答え:自分の実年齢を自分で受け入れることができなく、外見が気になり数年前から前向きになれない自分がいやだったから。
質問2:手術を受けることに関して、家族の方はなんとおっしゃっていますか?
答え:(長女)手遅れにならないうちにやったら。(母)あと2,3年してからでもいいんじゃない。(次女)あきらめたら。
質問3:手術後にどんな思いがありますか?
答え:結果がきちんと出て欲しい。自分がフェイスリフトに関する情報を調べるのに大変だったから、手術を不安に思う人に情報を提供してあげたい。
ということでした。
以上のお答えからもわかりますように、非常にしっかりとした考えを持っておられる方で少しでも悩みを解決するお手伝いができればという気持ちで手術を行いました。
耳の基部の糸を全部抜き、頭の中に半分残っていた糸も全部抜きました。傷の治りはきわめて良好で、きれいに癒合していました。
写真は糸を全部抜いた後に撮らせていただいた写真です。全体にまだ腫れが残っていますが、特に違和感はなく、初対面の人が見ればこの人はこんな顔の人だと思うでしょう。
普段からよく顔を合わせている人が見ると「どうしたの?顔がむくんでいるみたいだけど。」といわれるかもしれません。そうしたら「昨日、飲みすぎちゃって!」といえば、それですむかもしれません。
手術から1週間で一応、人前に出られる状態にはなっていると思います。
術後約1ヶ月で来院していただきました。大分腫れも引け輪郭もきれいになってきました。顎のラインについては3ヶ月の時点でさらにきれいになっていると思いますが、今の状態でも十分たるみを感じなくなっています。
患者様は41歳とまだお若く、弛みもそれほどひどくはありませんでしたので大きな変化を感じられないかもしれませんが、この時期にしっかりとした皮下の組織(スマス)をしっかりと引き上げておくと、今後の弛みがかなり予防できますので5年後、10年後に更なる効果を感じていただけると思っています。
患者様自身は現状に満足されていますが、周りの方はほとんど気づかれていないようです。
私のほうでは術後の経過について十分に説明をしたつもりですが、それでも不十分であったところと説明とは幾分食い違っていた所があり、この1ヶ月の間不安になったりしたこともあったようですが、今はその不安がひとつずつ解消していっているようです。
40歳代の症例2
今回は写真を見ながら、どこをどのように変えていけば(どのように手術をしていけば)この方の悩みが解消されるかを、手術前に皆さんと考えていきたいと思います。
Dr.Spaのブログでも書きましたが、この方の悩みは“疲れた表情に見られてしまったり、体調が悪く見られてしまったり”といったもので、やはりポイントはゴルゴ線のところの凹み(右はほとんど無いが左がかなり広範囲に凹んでいる)と眉間のところになんとなく感じられる緊張感、アゴのラインのたるみで、これらの部分を中心に修正していかなければならないのは言うまでもありません。
美容外科医の私から見ると鼻の存在感も大きく影響しており、これを小さくして存在感を少なくしてやることも女性らいい顔にするためには必要なのですが、今回は本人との相談で鼻には手をつけないことにしています。
まず、眉間の縦ジワに対してはボトックス注射で済みますので簡単ですが、頬のゴルゴ線に対してはケーブルスーチャーを併用したフェイスリフトと中顔面のリフトを併用した下瞼の皺取り術を行うべきだと考えています。
これによって弛んで下がってしまった頬の脂肪(医学的にはmalar fat padと呼んでいます)を引き上げて頬の上のほうにふくらみを作ります。これはかなり難しい技術になります。
この患者様の場合頬の脂肪の絶対量が少ないため本当はこれにさらに脂肪注入による脂肪量の増量を図らなければ十分なふくらみはできませんが、とりあえずはケーブルスーチャーだけでやってみようと思っています。その結果、ふくらみが足りなければ、また数ヵ月後に脂肪注入を追加するのでも良いかと思っています。
もうひとつ脂肪注入を後に回す理由として、現在の左右の頬の形状に大きな左右差が存在しているということがあります。頬にある脂肪を引き上げることによってふくらみを作っても左右対称に膨らんでくれる保証が無いからです。そして場合によっては術前より左右差が目立ってしまうこともあるからです。
今回の手術では、なるべく左右差が出ないように調節しながらやっていくつもりですが、もし、左右差が出てそれが目立てしまった場合には数ヵ月後に脂肪注入を行い注入量を調節することによって左右対称になるようにしたほうが良いのではないかと考えています。
手術から2ヶ月が経過し、しばらくぶりに患者様が来院されました。
手術前にお会いしたときの表情とは全く違って、明るい感じの顔になっていました。
そして、なんとなくあか抜けた感じが出て、これなら道を歩いていても振り返られるのではないでしょうか?
美容外科医としてはもう少し修正したいところが何箇所かありますが、本人が今の状態に十分満足していられるようなので様子ですので、希望があればおいおい提案してみようかと思っています。
今後はスキンケアを続けながら、さらに美しくなっていただきたいと思います。
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